視覚障害者とは、目の見えない人のことです。
法律的には、身体障害者福祉法の別表に定義された視覚障害に該当する人で、身体障害者手帳が交付されている人です。
このページでは、視覚障害者についての基本的な事項を紹介します。
目が見えなくなることを失明と言います。
視覚障害者は別の呼び方をすれば、失明者ということになります。
生まれつき目の見えない人を、先天的な視覚障害者と表現します。
一方、人生半ばにして失明した人は、中途失明者または中途視覚障害者などと呼ばれます。
全く目の見えない人のことを全盲または全盲者と言います。
生まれつきの全盲の人は、生まれつきであることを強調するときには先天盲と自ら表現することがあります。
視力が弱い人のことを弱視または弱視者と呼びます。
ほんの少しでも見えれば弱視の範疇に入りますので、弱視はかなり幅が広くなります。
弱視の程度が弱い人、つまり視力が比較的良い人を軽度弱視と呼び、弱視の程度が重い人を強度弱視と呼びます。
1級
2級
3級
4級
5級
6級
上は視覚障害の等級表ですが、この中の2級の人が強度弱視3級から6級の人が軽度弱視に当たります。
3級から6級までを一まとめにするのはやや大雑把に感じられるかも知れませんが、一般的にはおおよそそのような判断をしています。
ただ、3級と6級ではかなり視力が異なり、生活スタイルも異なってきますので、3級当たりは中度弱視という表現を用いてもよいかも知れません。
全盲というのは、文字通り目の全く見えないこと、または全く見えない人を意味します。
等級表の1級は、「両眼の視力の和が0.01以下のもの」ですから、厳密に言えば、ほんの少し見える人も含まれています。
一般的には、この程度の視力の人は、例えほんの少し見えていたとしても、生活視力としては全く見えない人とほぼ同等ですから、全盲のくくりで取り扱っても問題はありません。
しかし、あえてほんの少し見えることを区別したいときには、以下のような表現があります。
順盲:「盲」という漢字が一般に全く見えないことを示しますので、それに順ずるという意味で、このような言葉が使われることがあります。
光覚:光なら見えるという意味で、この表現が使われることがあります。ということは、いわゆる全く見えない全盲は、光も見えないということを意味します。
指数弁:目の前で指を動かしたとき、その指は見えるという状態です。
このように、視覚障害者の視覚障害の状態を表現する言葉がいくつかあります。
視覚障害者の障害は、医学的に見れば目が見えないことまたは見えにくいことです。
これに対して、社会的な障害として、移動と情報が上げられます。
目が見えないために一人で出歩くのが恐い、公共交通機関を利用するのにも不便があるといった状況により、移動障害が発生します。
この障害を克服するために、歩行訓練ということが行なわれます。
歩行訓練を行なうことにより、杖を持って外を歩き、公共交通機関を利用して遠くまで一人で出かけることができるようになります。
また、視覚障害者が外出することを手助けする人がガイドヘルパーです。
ガイドヘルプサービスは、障害者自立支援法の中で法的に位置付けられています。
目が見えないために本が読めない、新聞が読めない、手紙が書けないといったことから、視覚障害者は情報障害者とも言われます。
この障害を克服するために、音声読書機や
拡大読書器といった
視覚障害者用の情報機器があります。
また、人手によるサービスとして、点訳や音訳といった活動が活発に行なわれています。
これらの視覚障害者を援助する活動は、主にボランティア活動として行なわれてきましたが、一部には有料での点訳や音訳サービスも行なわれるようになってきました。
(文責:望月優)