快速ヨメール 使用説明書

更新日時: 2017-07-14 09:29

もくじ

1. 使う前の準備

1.1. パソコンの確認

快速ヨメールは Microsoft Windows 7, Windows 8, Windows 8.1 および Windows 10 に対応しています。

快速ヨメールのインストールには、お使いのパソコンのディスクに 最低 2.5ギガバイトの空き容量が必要です。

快速ヨメールを快適に使うためには、パソコンが USB 3.0 接続をサポートしていることが推奨されます。

ワンポイント
快速ヨメールにはパソコンの画面読み上げ機能は含まれておりません。 全盲の方が利用する場合は、別途スクリーンリーダのインストールをおすすめします。

1.2. カメラの接続

パソコンの USB 3.0 端子にカメラを接続します。 USB 3.0 端子は USB 2.0 端子と形状は同じですが、 差し込み口が青く着色されています。 パソコンによっては差し込み口に「SS」と書かれている場合もあります。 USB 3.0 端子がない場合は、通常の USB 2.0 端子にカメラを接続します。

1.3. アプリケーションのインストール

インストーラのファイルをダブルクリックすると、 自動的にインストールが開始します。 インストールが完了すると、スタートメニューおよびデスクトップ上に 「快速ヨメール」という項目が現れます。

ワンポイント
インストール処理が開始するまでにしばらく時間がかかる場合があります。 インストール処理自体には数分〜10分程度の時間がかかります。

2. 簡単な使い方

2.1. 印刷物を拡大する

快速ヨメールは起動すると、カメラに写っているものをライブで拡大表示します。 カメラの下に印刷物を置き、 HomeキーとEndキーで倍率を調整します。 の矢印キーで表示範囲をスクロールさせることができます。 Insキーを押すと、白黒・カラーが切り換わります。 Delキーを押すと、画像が90度回転します。 画像を固定したい場合はスペースキーを押します。

印刷物を拡大している様子

2.2. 印刷物を音声で読む

快速ヨメールでは印刷物を音声で読み上げる機能があります。 カメラの下に印刷物を置き、Enterキーを押すと 読み取り処理が実行され、画像に書かれている文字が読み上げられます。 読み上げ途中に スペースキーを押すと、 読み上げを停止・再開することができます。

なお、Alt + F4キーを押すと、 快速ヨメールは即座に終了します。

3. 画像操作と読み上げ操作

3.1. 操作の切りかえ

快速ヨメールでは印刷物をおもに画像として見るか、音声で読むかによって、 異なる2種類の操作方法があります。これを「画像操作」 「読み上げ操作」と呼びます。快速ヨメールの起動時には おもに画像を見るための「画像操作」となっていますが、 F5キーを押すと「画像操作」「読み上げ操作」を 交互に切り換えることができます。

どちらの操作でも、以下のキーの役割は共通しています。

メニューを開いた様子

3.2. 画像操作におけるキーの役割

3.3. 読み上げ操作におけるキーの役割

4. 読み取った画像の管理

4.1. 「ページ」とは

快速ヨメールでは、Enterキーを押して読み取りをおこなった 画像はすべて保存されています。この保存された1枚の画像を 「1ページ」と呼びます。

最初、快速ヨメールの起動時にライブ画像が表示されている状態では ページは存在していません。Enterキーを 1度押すと、その画像が 1ページ目として保存されます。印刷物を変えて Enterキーをもう 1度押すと、 2ページ目が保存されるという具合です。

PageUpキーと PageDownキーで、現在表示または読み上げている ページを切り換えることができます。 いちばん最後のページに移動すると、ライブ画像表示状態に戻ります。

4.2. 「文書」とは

快速ヨメールでは、各ページは「文書」という 架空の容れ物の中に記録されています。 これはパソコンのフォルダのようなものと考えてください。 快速ヨメール起動時に、毎回新しい文書が作成され、 それ以降保存されたページはすべてこの文書に入ります。 以前の文書に保存されたページをふたたび読み上げるには、 事項で説明する「文書の選択」操作をおこなって 目的の文書に移動してからページを移動します。

文書は一般的に「文書2」のように番号で呼ばれますが、 文書に独自の名前をつけることも可能です。

4.3. 文書の選択

現在見ている文書を切り換えるには、 F2キーを押します。これまでに保存された文書の一覧が 表示されますので、 の矢印キーを押して、 読みたい文書を選んでください。 Enterキーで確定します。

また、 CTRL + PageUpで前の文書へ、 CTRL + PageDownで次の文書へ移動します。

ワンポイント
文書を移動してから読み取りを行った場合、 新しく読み取ったページは移動先の文書に追加されます。

4.4. ページまたは文書の削除

読み取ったページをディスク上から削除したい場合には、 F9キーを使います。 F9キーを1回押すと、削除の確認メッセージが 表示されますので、もう1度 F9キーを1回押すと削除がおこなわれます。 まちがって削除してしまった場合、Ctrl + F9キーを押すと 最後に削除されたページが復帰します。 削除されたページは、快速ヨメールの終了時に実際にディスクから 消去されます。

文書をまるごと削除したい場合には Altキーを押して メニューから「文書の削除」を選んでください。

注意
ページは一旦削除したあとでも復帰できますが、 一度削除した文書を復帰させることはできません。

4.5. 快速ヨメールの文書を他のアプリから利用する

快速ヨメールで読み取った画像またはテキストを、 パソコンの他のアプリから利用する場合は「文書の保存」操作を実行します。 まず、保存したい文書に移動し、Altキーを押して メニューから「文書の保存」を選んでください。 別のメニューが現れ、この中から文書の保存形式を選びます。 たとえば「文書4」という名前の文書を「テキスト」形式で保存すると、これは お使いのパソコン内の「ドキュメント」フォルダに「文書4.txt」 という名前で保存されます。

使用できる文書の保存形式として、以下のものがあります:

5. 高度な機能

5.1. しおり機能

重要な印刷物を読み取ったときや、文書の中のある部分をあとから 何度も読みたいときは「しおり」機能を使います。 快速ヨメールでは、文章のある箇所にしおりをつけておくと、 あとからその箇所へ簡単にジャンプできます。しおりは ひとつの文書中に何箇所でもつけることができ、 その位置は 快速ヨメール終了後も保存されます。

しおりをつけるには、まず読み上げ操作でしおりをつけたい箇所に移動し、 F8キーを 2回押します。

しおりのついた文書で、 Ctrl + Homeキーを押すと、 現在読んでいる箇所よりも前にあるしおりにジャンプします。 しおりが存在しない場合は、文書の先頭にジャンプします。 同様に Ctrl + Endキーを押すと、 現在読んでいる箇所よりも後にあるしおりにジャンプします。 しおりが存在しない場合は、文書の最後にジャンプします。

すでにしおりのついている箇所でもう一度 F8キーを 2回押すと、そのしおりは削除されます。

5.2. 連続読み取り機能

書籍などで、複数のページを一度にまとめて読み取りたい場合には 「連続読み取り」という機能を使うと便利です。 連続読み取りを開始すると、快速ヨメールはカメラに写った映像の変化を検出し、 なにか変化があるたびに読み取りをおこないます。 このあいだに書籍のページを何度もめくることにより、 複数のページを一度に読み取ることができます。

連続読み取りをおこなうには、Altキーを押して メニューから「連続読み取り」を選びます。連続読み取りを始めると、 快速ヨメールは Escキーが押されるまで読み取りを継続します。

ワンポイント
連続読み取りでは、画像の変化を検出します。 書籍のページが実際に変化したかどうかまでは 検出されませんので、本を置く位置を変えたり、カメラを動かしたりしても 読み取りが行われることがあります。

5.3. PDF取り込み機能

快速ヨメールでは、PDF を認識して読み上げることができます。 この操作は、快速ヨメールを起動せずに、パソコンの エクスプローラを使っておこないます。

ワンポイント
PDF取り込み機能を使うには、フリーソフトウェアである XPdf をあらかじめインストールしておく必要があります。

操作手順:

  1. エクスプローラを起動します。
  2. 読ませたいPDFファイルを選択します。
  3. コンテクストメニューを開きます (右クリック、あるいはアプリケーションキー ※ を押します)。
  4. メニューの中に「送る」を選択し Enterキーを押します。
  5. さらにメニューが現れるので、「快速ヨメールに画像を取り込む」を選択します。

※ アプリケーションキーは、標準のフルキーボードでは、 右側の Windowsキーの右隣のキーです。

PDFを取り込む様子

しばらくすると、快速ヨメールの文書に取り込まれた旨の案内が表示されます。 この後快速ヨメールを起動すると、新しい文書にPDFの内容が取り込まれています。 PDFファイルに複数のページが存在する場合、快速ヨメールはそれらすべてを まとめて1つの文書にします。

5.4. 各種設定変更

メニューから「設定変更」を選択すると、快速ヨメールの各種設定を 変更することができます。設定変更メニューが開き、 / のキーで設定項目が選択できます。 各設定項目ごとに、 / キーで内容を変更します。 すべての項目で変更が終わったら、Enterキーを押すと 変更が確定されます。メニューの中で Alt または Escキーを押すと、設定は変更されずに元の状態に戻ります。

設定変更メニューには、多くの項目が用意されています。 設定項目の一覧については、付録C. 設定項目一覧 をご覧ください。 この節では、いくつかの重要な項目にしぼって説明します。

5.4.1. 入力画像形式

カメラから入力する画像の形式を指定します。 画像の形式には「精密」「中間」および「高速」の3種類があり、 用途に応じて使い分けることができます。

注意
入力画像形式を「精密」以外に設定した場合、 画面に表示される画像は所定の拡大率よりも小さくなります。

5.4.2. 電源周波数

カメラから入力する画像のちらつき防止を指定します。 お部屋の照明に蛍光灯をお使いの場合、蛍光灯の光は 交流電源によって毎秒 50回または 60回の速さで点滅しています。 この設定はカメラが照明の影響を受けないようにするもので、 お住まいの地域によって 50Hz あるいは 60Hz を設定してください。 この設定が正しくない場合、ライブ画像表示画像がちらついたり、 文字認識の精度が低下することがあります。

5.4.3. 認識する言語

読み取ったページを文字認識する言語を指定します。 「日本語」「英語」「日英混在」の 3種類が選べます。 この項目を「日本語」に設定した場合、本機は英字を正しく認識しますが、 英文や英単語はすべてローマ字読みで発音します。「英語」に設定した場合、 本機は英文を正しく認識し、読み上げも英語の発音でおこないます。 なお、英文のみの印刷物の場合、印刷物の上が左にくるようにおいてください。

5.4.4. ルビの読み上げ

印刷物によっては、読み方のむずかしい漢字にルビがついていることがあります。 この項目はルビをどのように読み上げるかを指定します:

5.4.5.ページ補正

快速ヨメールはあらゆる印刷物に対応できるように読み上げをおこないますが、 印刷物によっては、文章を読み上げる順序がわかりにくい場合があります。 このような場合、ページ補正の方式を切り換えることによって 読み上げがわかりやすくなることがあります。ページの補正方法を変更するには、 Ctrl + F5 を押します。 このキーを押すたびに、ページ補正の方法が 「一般的な印刷物」→「書籍」→「一段組み」→ 「複雑な段組み」→「表形式」→「補正しない」の順に変わっていきます。 変更後はページの先頭からふたたび読み上げを開始します。

イラスト:ページ補正

5.4.6. 文書の保存期間

読み取った文書と画像の保存期間を指定します。 印刷物の画像はハードディスク容量を消費するため、 快速ヨメールは古くなったページの画像を順に削除する機能をもっています。 なお、画像が削除されたあとも文字情報は残るため、 音声による読み上げや文字のみの拡大は可能です。

注意
お使いのパソコンに画像を大量に保存する場合、 ディスクの残り容量に注意してください。

5.5. 読み取り精度の確認

カメラの使用環境が適切かどうかを確認する場合は、 読み取り精度の確認をおこないます。 まずカメラの下に「読み取り精度確認シート」を置き、 Altキーを押してメニューから「読み取り精度の確認」を選びます。 快速ヨメールはカメラで読み取った文書と、あらかじめ内蔵されている 文書との照合をおこない、画像がどれくらい正しく認識できたかを報告します。

5.6. 全文書のバックアップおよび削除

快速ヨメールで使われている文書・画像などのすべてのデータはすべて お使いのパソコンの「ドキュメント」フォルダ内の "Amedia" という フォルダに保存されています。このフォルダの内容は通常の パソコンソフトでは開けませんが、フォルダ全体を USBメモリ等に コピーすることで、快速ヨメールで保存したこれまでの文書をバックアップできます。

また、本フォルダを削除すると、快速ヨメールで保存した全情報が消去され、 設定内容も工場出荷時のものに戻ります。

6. 困ったときは

6.1. カメラの画像が表示されない

6.2. 読み取りに失敗する

6.3. 読み上げが正確でない

印刷物の読み上げが正確でない場合、以下の原因が考えられます:
原因: 印刷物がカメラの撮影位置からずれている。
対策: 印刷物を付属の原稿ガイドに合わせます。 ガイドに合わせることが難しい印刷物は、なるべくカメラの真下に置いてください。
原因: 印刷物に十分な光が当たっていない。
対策: 部屋が暗かったり、印刷物にカメラの影ができている場合は認識精度が低下します。 カメラ側面にあるライトの電源をオンにして撮影してください。
原因: 印刷物が光を反射している。
対策: つやのある印刷物の場合は、印刷物自体が照明の光を反射するため、 精度が低下する場合があります。このような場合はカメラのライトをオフにし、 なるべく光が真上から当たらないような環境で撮影してください。
原因: 印刷物が浮き上がっているか、歪んでいる。
対策: 見開きにした本など、印刷面が平らになっていない印刷物は うまく認識できない場合があります。このような場合は 印刷物を手でなるべく平らにした状態で読み取りをおこなってください。
原因: カメラの入力画像が文字認識に適さない解像度である。
対策: 設定項目の「入力画像形式」を「精密」に設定してください。

現在の使用環境が最適かどうかは、 「読み取り精度の確認」機能を使って確認することができます。 (→ 5.5. 読み取り精度の確認)

付録A. キー操作一覧

画像操作におけるキー操作

/ / / 画像の拡大範囲を移動します。
Home / End 画像の拡大率を変更します。
スペース ライブ画像を固定・解除します。

読み上げ操作におけるキー操作

/ 前の文・次の文を読み上げます。
/ 前のフレーズ・次のフレーズを読み上げます。
Ctrl + / Ctrl + 前の文字・次の文字を読み上げます。
Shift + / Shift + 前の文字・次の文字を選択します。
Home / End 前の段落・次の段落を読み上げます。
スペース 読み上げを停止・再開します。

共通のキー操作

Enter カメラの画像を撮影し、音声による読み上げを開始します。 新しいページが作成され、画像が記録されます。
PageUp / PageDown 次のページ・前のページに移動します。 (→ 4.1. 「ページ」とは)
Ctrl + PageUp /
Ctrl + PageDown
次の文書・前の文書に移動します。 (→ 4.2. 「文書」とは)
Ins カラー・白黒表示を変更します。
Del 画像を90度回転します。
Alt メニューを開きます。
F1 設定変更メニューを開きます。 (→ 5.4. 各種設定変更)
F2 文書一覧メニューを開きます。 (→ 4.3. 文書の選択)
F3 ページ移動メニューを開きます。
F4 現在の読み上げ位置を報告します。
F5 画像操作と読み上げ操作を切り換えます。 (→ 3.1. 操作の切りかえ)
Ctrl + F5 読み上げ時のページ補正を切り換えます。 (→ 5.4.5.ページ補正)
F6 文書の名前を変更します。
F7 画像のコントラストあるいは明るさを切り換えます。
F8 現在の位置にしおりを登録・削除します。
F9 現在のページを削除します。 (→ 4.4. ページまたは文書の削除)
Ctrl + F9 最後に削除したページを復帰させます。
F10 音声と画面表示を標準の状態に戻します。
F11 全画面表示の有無を切り換えます。
Alt + F4 快速ヨメールを終了します。

付録B. メニュー項目一覧

  1. 設定変更メニュー … 設定変更メニューを開きます。(→ 5.4. 各種設定変更)
  2. 文書一覧メニュー … 文書一覧メニューを開きます。(→ 4.3. 文書の選択)
  3. ページ指定移動 … 番号を指定してページ移動します。
  4. 連続読み取り … 連続読み取りを実行します。(→ 5.2. 連続読み取り機能)
  5. 新しい文書の作成 … 新しく文書を作成します。
  6. 文書の保存 … 文書を他のアプリから使えるように保存します。(→ 4.5. 快速ヨメールの文書を他のアプリから利用する)
  7. 文書の削除 … 文書を削除します。(→ 4.4. ページまたは文書の削除)
  8. しおりの全削除 … 現在の文書につけられたしおりをすべて削除します。
  9. 読み取り精度の確認 … 読み取り精度の測定をおこないます。(→ 5.5. 読み取り精度の確認)
  10. 快速ヨメールの終了 … 快速ヨメールを終了します。

付録C. 設定項目一覧

  1. 読み上げ速度 … 読み上げ音声の速度を指定します。 速度は10段階あり、「速さ1」がもっとも遅く、「速さ10」がもっとも速くなります。
  2. 配色 … 画面の配色を指定します。 配色には「黒地に白」「白地に黒」「青地に黄色」「黄色地に青」の4種類があります。
  3. 音声 … 読み上げに使う音声の種類を指定します。
  4. 入力画像形式 … カメラから入力する画像の形式を指定します。 (→ 5.4.1. 入力画像形式)
  5. 電源周波数 … カメラから入力する画像のちらつき防止を指定します。 (→ 5.4.2. 電源周波数)
  6. 認識する言語 … 読み取ったページを文字認識する言語を指定します。 (→ 5.4.3. 認識する言語)
  7. ルビの読み上げ … ルビをどのように読み上げるかを指定します。 (→ 5.4.4. ルビの読み上げ)
  8. 読み上げ時の効果音 … 読み上げ時にページが切り替わったときの効果音の有無を指定します。
  9. ページ補正 … 印刷物の種類に応じて、読み取ったページの内容を整形する方式を指定します。 (→ 5.4.5.ページ補正)
  10. ページ回転 … 文字認識のさいにカメラの画像を強制的に回転させる角度を指定します。
  11. 文書の保存期間 … 読み取った文書と画像の保存期間を指定します。 (→ 5.4.6. 文書の保存期間)
  12. 出荷時の設定に戻す … 設定メニューの中の値をすべて出荷時の状態に戻します。