ナビレクで一人歩きする方へのお願い

アメディア社長の望月優です。

私自身全盲です。

アメディアでナビレクの開発を始めてから、リリースした2016年9月12日までの1年を超える期間に、私は開発途中のバージョンを何回も試して実際に一人で歩き回りました。

その経験から、皆様にお願いを申し上げます。

操作がわからなくなったとき

ナビレクの操作がわからなくなったときは、 ナビレクの案内をきっぱりとあきらめて歩き続けるか、 または、安全な場所に待機して、落ち着いた状態でナビレクを操作する、 のどちらかの決断をしてください。

歩きながらナビレクの操作に気持ちを集中させると大変危険です。

私は、これまで、突然車がすぐそばを通ってビクッとしたことが何度かあります。

ナビレクの操作に気持ちを集中させてしまうと、周囲の音が耳には入っていても、それに気づかない状態になってしまいます。

ナビレクの案内を受けているときでも、もっとも重要な情報は周囲の環境音です。

周囲の音に対する集中力は保ったまま、ナビレクの案内は補助的な情報としてご活用ください。

耳をふさがないヘッドホンの利用について

ナビレクの案内を利用するとき、耳をふさがないヘッドホンがとても便利です。

ですが、耳をふさがないヘッドホンを使っていても、音量が大きいと、周囲の環境音を妨げる要因になります。

ですので、私は、普段、ネックバンド式の骨伝導ヘッドホンを耳にかけずに、ネックバンドを首にかけたまま、両側のスピーカーが鎖骨の上に乗っかるような状態で使用しています。

つまり、ヘッドホンの音漏れの音を聞いています。

この状態なら、聴く集中力の90パーセント以上を周囲の環境音に振り向けることができます。

周囲がうるさすぎて、どうしてもナビレクの案内をはっきりと聞きたいときのみ、骨伝導のスピーカー部を頬骨にあてがう普通の使い方をします。また、このときは、なるべく安全な場所に立ち止まって聴くように心がけています。

くれぐれも、ナビレクにあなたの気持ちを取られすぎないように気を付けてお使いください。

2016年9月16日     望月 優