電子白杖スマートケーン-取扱説明書

あなたと周辺の人々の安全のために、 本製品を使う前に必ず取扱説明書を最後までお読みください。 本製品を安全に使うには、白杖の通常の訓練が必須です。 また、電子白杖スマートケーンは、視覚障害者が自立でより安全に移動するためのものであり、白杖に代わるものではありません。

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目次

1.はじめに

2.スマートケーンを利用して一人で移動する場合の注意事項

3.スマートケーン使用上の注意事項

4.警告

5.パッケージ

6.スマートケーンの形と詳細

7.技術仕様書

8.保証について

1.はじめに

スマートケーンは白杖につけて、視覚障害者の移動を助ける電子装置です。
普通の白杖では膝の高さより下にある障害物しか検出できませんが、この電子的装置は膝上から頭までの高さにある障害物を検出します。
スマートケーンという電子的装置は、折りたたまれた白杖のいちばん上に取り付けて使い白杖に簡単に装着できます。
通常白杖を利用して移動する視覚障害の方は、誰でも本装置を使うことができます。
スマートケーンを単独で使うには、白杖を使う訓練・経験が必須です。
必要な練習をすれば、 盲ろうの方もこの装置を利用できます。

スマートケーンは、人間には聞こえない超音波を利用して、障害物の存在を検出します。
本装置には、超音波を送受信できるセンサーがついています。
検出範囲内に障害物があると、センサーが送信した超音波が反射され、反射された音波をセンサーが感知します。
この場合、携帯電話の振動に似た振動でユーザーに警告をします。
正しい感知が行われるためには、センサーが障害物を検出できる方向と角度に向かうように杖を握らなければなりません。
本装置を使う前にセンサーの角度を必ず確認することをお勧めします。
本装置は、木の枝、トラック、物干しロープ、窓から突き出るエアコンなど、普通の白杖で感知できない障害物を検出できますが、例えば下り階段は検出できません。

2つの検出範囲モードがあります。
長距離モードでは検出範囲は3メートルで、室内用の短距離モードでは検出範囲は1.8メートルです。

適切なモードを選ぶのが大切です。
例えば、もし室内で長距離モードに設定すると、周りの障害物が多いので、本装置は振動し続けます。
また、もし室外で短距離モードに設定すると、1.8メートル以内の障害物しか検出しません。

スマートケーンは、障害物を検出すると、4つの振動パターンでその距離も知らせます。

2.スマートケーンを利用して一人で移動する場合の注意事項

3.スマートケーン使用上の注意事項

4.警告

5.パッケージ

本装置のパッケージには以下のものが入っています。

6.スマートケーンの形と詳細

白杖はスマートケーンの表の部分と裏の部分に挟まれています。
杖から外したいときは、筆箱を開くような形で、両部分を離します。
右側の2つのグリップロックを同時に押すと、本装置が開き、杖が外れます。
再装着するには、まず白杖を本装置の片面に装着してから、反対の面を閉じて、グリップロックを閉めてください。

スマートケーン装置側面図

図1-スマートケーン装置の側面図

装置の下の部分にはセンサーの箱があります。
その中に2つの丸いセンサーがあり、1つは超音波を送信し、もう1つは反射された超音波を受信します。
スマートケーンを使う前に、センサーを適切な方向に調整する必要があります。
3つの角度に合わせることができます。
センサーの方位を調整するために、センサー先端の突起を軽く押して、他の2つ方向に設定してください。
平均身長のユーザーは真ん中の位置、背の高いユーザーは上の位置、背の低いユーザーは下の位置に合わせてください。

3つの角度調整講造

図2-3つの角度調整講造

センサー箱の右側には、電源スイッチがあります。
スイッチをスライドし本装置を起動すると、いくつかのビープ音と振動でバッテリーの状態を知らせます。

スマートケーン装置の電源スイッチ

図3-スマートケーン装置の電源スイッチ

センサーの箱の左下にある小さな穴は充電ソケットです。
水やほこりが入らないようにカバーされています。
充電していないときは、このカバーを閉めてください。

充電口とモードスイッチ

図4-充電口とモードスイッチ

充電ポートの上には、モード選択スイッチがあります。
長距離モードと短距離モードに切り替えるにはこのスイッチを使います。
長い線の方向にスライドすると長距離モードに、短い線の方向にスライドすると短距離モードに切り替えられます。
切り替わったことをビープ音で示します。

凹凸のある線付きの短距離モードスイッチと長距離モードスイッチ

図5-凹凸のある線付きの短距離モードスイッチと長距離モードスイッチ

本装置をONにすると、長距離モードではバッテリーの充電レベルをビープ音と振動で知らせます。

を知らせます。
短距離モードが設定されているときは上記の状態を振動のみで知らせます。
バッテリーの充電レベルが30%以下になると、1分間隔で非常に短いビープ音を出します。この状態になると、すぐ充電してください。この状態で使い続けると、最後に4回の短いビープ音と4回の振動を出してから、充電されるまで動作を停止します。
放電の状態からフル充電の状態にするには、4時間かかります。
電源が入っている状態で充電すると、60秒間隔で2回のビープ音で充電中であることを知らせます。また長いビープ音で充電が完了したときを示します。
電源が入っていない状態で充電しているときは、ビープ音での知らせはありません。

充電には、商品パッケージ添付の充電器をご利用下さい。

そのほかにも、センサーの不具合を長いビープ音と1秒間隔の振動で、振動器の不具合を1秒間隔で、1回の長いビープ音と2回の短いビープ音で示します。この場合には本装置の電源を切って販売店にお問い合わせください。

さらに、本装置が自転車や歩いている人など、速く接近している障害物を検出すると、長く続けるビープ音を出します。

白杖に装着されているスマートケーンは普通の白杖と一緒で折りたためます。

折りたたんで締める

図6-スマートケーンを折りたたんで締める

必要な時は、以下の手順で白杖を装置から外すことができます。
まず2つのボタンを外して、2つのグリップ部分を開いてください。
同時あるいは1つボタンを押すと、グリップ部分は2つに分けられます。この構造は筆箱と似ています。
簡単に識別されるために、2つのボタンの隣に浮き出たガイドラインがあります。グリップを開けると、白杖が外れます。

装置を開けて白杖を取り外す

図7-スマートケーン装置を開けて、白杖を取り外します

白杖を装置に装着するには、グリップ部分を開けて白杖を入れてください。インド製アルミ杖の場合、まずは上の丸い部分を装置のグリップにある穴に入れて、ゴム紐を装置のグリップの真ん中にある小さい穴に入れてください。 装着したら、装置のグリップ部分を閉めます。ボタンの「カチッ」という音が正しく閉められたということを示します。

7.技術仕様書

物理仕様

寸法 (H W D) 240 × 53 × 32 mm
グリップの高さ 190 mm
グリップの最大直径 32.5 mm
センサーの角度の設定値 3 設定値 (0°, 17.8°, 35.6°)
装置の重量(電池を含む) 136 g
白杖の直径の範囲 12.8~13.04 mm
スマートケーンの素材 ポリカーボネート

環境仕様

使用温度 -10~+50° C
保存温度 -25~+70° C
相対湿度の範囲 15~93% (RH)
保存の相対湿度 0~95% (RH)
気圧範囲 700~1060 HPA
保存の気圧範囲 500~1060 HPA
保護等級 IP22

電池仕様書

タイプ     再充電リチウムポリマー電池
定格 3.7 V; 420 mA
寸法 (L B W) 41 × 6.3 × 19 mm
重量 8.6 グラム
バッテリー動作時間 約 8 時間
充電時間 4 時間

充電器仕様書

タイプ 認定された携帯型充電器
電源プラグ 3.5 mm   7.8 mm (外部)
入力定格 100-240 V AC~, 50/60 Hz, 0.3 A
出力定格 5 V DC, 1.0 A

検出特徴

センサータイプ 40 kHz 超音波
最小角度範囲 45°
室内範囲 0.03~1.8 M
室外範囲 0.03~3.0 M

振動特徴

平均振動強度 0.8 m/sec2
最小振動強度 0.6 m/sec2
最大振動強度 2.3 m/sec2
警報音 > 65 dB(A)

その他

超音波で動物や害虫に対する顕著な影響は検出されませんでした。
太陽光、ほこりや水はセンサーに対する顕著な影響も検出されませんでした。

8.保証について

スマートケーン・デバイスの保証期間は購入後1年間です。
本書に記載された注意事項や警告に違反した使い方をされた場合、保証の対象外となります。
杖が折れたり曲がったりして使えなくなったときは、杖部分の購入をお願いします。

製造:フェニックスメディカルシステム社 (Phoenix Medical Systems (P) Ltd) インド

技術開発:インド工科大学デリー校 (Indian Institute of Technology Delhi)

日本における販売元:株式会社アメディア