快速ヨメール Ver.2 使用説明書

更新日時: 2023-08-17 14:00

もくじ

1. 使う前の準備

1.1. パソコンの確認

快速ヨメールは Microsoft Windows 10、Windows 11 に対応しています。

快速ヨメールのインストールには、お使いのパソコンのディスクに 最低 2.5ギガバイトの空き容量が必要です。

快速ヨメールを快適に使うためには、パソコンが USB 3.0 接続をサポートしていることが推奨されます。

ワンポイント
快速ヨメールにはパソコンの画面読み上げ機能は含まれておりません。

1.2. カメラの接続と配置

パソコンの USB 3.0 端子にカメラを接続します。 USB 3.0 端子は USB 2.0 端子と形状は同じですが、 差し込み口が青く着色されています。 パソコンによっては差し込み口に「SS」と書かれている場合もあります。 USB 3.0 端子がない場合は、通常の USB 2.0 端子にカメラを接続します。 パソコンの USB 3.0 端子にカメラを接続します。

本カメラは、A4サイズとA3サイズ両用です。 A4サイズを読むときは、原稿ガイドの左後ろの枠にはめ、カメラの高さは低くします。 A3サイズを読むときは、原稿ガイドの右手前の枠にはめ、カメラを高くします。 小さな印刷物を読むときは、A4サイズ設定で読んでください。 カメラと印刷物の距離が離れると、小さな文字の読み取り精度が低下します。

1.3. アプリケーションのインストール・アンインストール

インストール

マスターUSB内の Setup.exe を実行すると、 自動的にインストールが開始します。 インストールが完了すると、スタートメニューおよびデスクトップ上に 「快速ヨメール」という項目が現れます。 Setup.exe のインストールが完了したら、続いて xpdf.msi もインストールしてください。 これにより、 PDFファイルの取り込みができるようになります。
ワンポイント
インストール方法の詳細については、マスターUSB内の "インストールガイド.txt" をご覧ください。 インストール処理が開始するまでにしばらく時間がかかる場合があります。 インストール処理自体には数分〜10分程度の時間がかかります。

アンインストール

スタートメニューから 「快速ヨメールの削除」を実行します。 "快速ヨメールを削除しますか?"と画面が表示されるので、 「はい」を選択して実行します。1 分ほどでアンインストール(削除)が完了します。

ユーザーが読み取った文書は以下のフォルダに保存されています。 快速ヨメールを PC からアンインストールしても文書は削除されません。 文書が不要な場合はご自身で削除をお願いします。

ドキュメント\Amedia\ARC

2. 簡単な使い方

※PC-Talker Neo でお使いの方へ

Windowsキーを押して「マイスタート」をオープンし、 ですべてのプログラム(メニュー)に進み、 で「AOKメニュー」、 で「amedia」に進み、で「快速ヨメール」のところで Enterキーを押すと起動できます。

2.1. 印刷物を拡大する

快速ヨメールは起動すると、カメラに写っているものをライブで表示します。 F5キーを押して「画像操作」に切り替えると、以下のキー操作ができます。 HomeキーとEndキーで倍率調整、 の矢印キーで表示範囲のスクロール、 Insキーを押すと、白黒・カラーの切り換え、 Delキーで画像回転、 画像を固定したい場合はスペースキーを押します。

※NVDA を利用されている場合は、 Insキーを2度押しすることで色の切り替えができます。

印刷物を拡大している様子

2.2. 印刷物を音声で読む

快速ヨメールでは印刷物を音声で読み上げる機能があります。 カメラの下に印刷物を置き、Enterキーを押すと 読み取り処理が実行され、画像に書かれている文字が読み上げられます。 読み上げ途中に スペースキーを押すと、 読み上げを停止・再開することができます。

なお、Alt + F4キーを押すと、 快速ヨメールは即座に終了します。

クラウド認識

快速ヨメールは、インターネット上に用意された認識エンジンを利用して印刷物を読み上げます。 Ctrl + Enterキーを押すとクラウド認識が実行されます。

クラウド認識を標準で利用される方は、F1キーを押して設定メニューを開き、 下カーソルで「エンターキーを使ってクラウド認識」を見つけ、 左右カーソルで「する」に設定してEnterで確定してください。 この設定により、Enterキーのみでクラウド認識ができるようになり、 Ctrl + Enterで内部エンジンによる認識となります。

2.3. 全盲ユーザーの簡単作業フロー

  1. 印刷物を原稿ガイドの枠にはめてカメラの下にセット
  2. ヨメールを起動してライブ画像表示
  3. Enterキーを押して認識・読み上げ
  4. キー操作で細かく読み上げ

2.4. 弱視ユーザーの簡単作業フロー

  1. 印刷物を原稿ガイドの枠にはめてカメラの下にセット
  2. ヨメールを起動してライブ画像表示
  3. F5キーを押して画像操作に切り替え
  4. 拡大して画像として確認
  5. 音声で聞きたければEnterキーを押して認識。
  6. スペースキーを押して読み上げ。
  7. 読み上げているときでも画像を丁寧に見たいときは、 スペースキーで読み上げを止めて閲覧。
  8. 音声で丁寧に聞きたいときは、F5キーで 読み上げ操作に切り替えて閲覧(カーソルキーが読み上げ操作キーになる)
  9. 次の印刷物を見たいときは、 Ctrl + PageDownで最後のページに移動してライブ画像表示
  10. 音声で聞きたいときはEnterキーを押して認識(5.に戻る)

3. 画像操作と読み上げ操作

3.1. 操作の切りかえ

快速ヨメールでは印刷物をおもに画像として見るか、音声で読むかによって、 異なる2種類の操作方法があります。これを「画像操作」 「読み上げ操作」と呼びます。 F5キーを押すと「画像操作」「読み上げ操作」を 交互に切り換えることができます。

どちらの操作でも、以下のキーの役割は共通しています。

※NVDAを利用されている場合は、 Insキーを2度押ししてください。

メニューを開いた様子

3.2. 画像操作におけるキーの役割

3.3. 読み上げ操作におけるキーの役割

4. 読み取った画像の管理

4.1. 「ページ」とは

快速ヨメールでは、Enterキーを押して読み取りをおこなった 画像はすべて保存されています。この保存された1枚の画像を 「1ページ」と呼びます。

最初、快速ヨメールの起動時にライブ画像が表示されている状態では ページは存在していません。Enterキーを 1度押すと、その画像が 1ページ目として保存されます。印刷物を変えて Enterキーをもう 1度押すと、 2ページ目が保存されるという具合です。

PageUpキーと PageDownキーで、現在表示または読み上げている ページを切り換えることができます。 いちばん最後のページに移動すると、ライブ画像表示状態に戻ります。

4.2. 「文書」とは

快速ヨメールでは、各ページは「文書」という 架空の容れ物の中に記録されています。 これはパソコンのフォルダのようなものと考えてください。 快速ヨメール起動時に、毎回新しい文書が作成され、 それ以降保存されたページはすべてこの文書に入ります。 以前の文書に保存されたページをふたたび読み上げるには、 事項で説明する「文書の選択」操作をおこなって 目的の文書に移動してからページを移動します。

文書は一般的に「文書2」のように番号で呼ばれますが、 文書に独自の名前をつけることも可能です。

4.2.1. ページ指定移動

F3キーを押すと、ページ番号を指定して読みたいページに移動することができます。 数字で番号を入力した後、 Enterキーを押します。 また、/キーで先頭のページ、*アスタリスクキーで最後のページに移動できます。

4.3. 文書の選択

現在見ている文書を切り換えるには、 F2キーを押します。 これまでに保存された文書の一覧が 表示されますので、 の矢印キーを押して、 読みたい文書を選びます。 キーで1文字ずつ確認できます。 また、 PageUp / PageDown キーで10文書ずつ前後に移動、 Home / End キーで最初の文書 / 最後の文書に移動することができます。

スペースキーまたはEnterキーを押すと、選択した文書に移動します。 また、 文書一覧ではない通常の状態でも、Ctrl + PageUp で一つ前の文書、 Ctrl + PageDown で次の文書に移動できます。

文書一覧から新しい文書に移動したときは、文書末尾のライブ画像の位置に移動します。 一方、Ctrl + PageUp / Ctrl + PageDown で文書移動したときは、 文字の書かれているページの最後または前回読んでいたページに移動します。

ワンポイント
文書を移動してから読み取りを行った場合、 新しく読み取ったページは移動先の文書に追加されます。

4.4. ページまたは文書の削除

読み取ったページをディスク上から削除したい場合には、 F9キーを使います。 F9キーを1回押すと、削除の確認メッセージが 表示されますので、もう1度 F9キーを1回押すと削除がおこなわれます。 まちがって削除してしまった場合、Ctrl + F9キーを押すと 最後に削除されたページが復帰します。 削除されたページは、快速ヨメールの終了時に実際にディスクから 消去されます。

文書をまるごと削除したい場合には Altキーを押して メニューから「文書の削除」を選んでください。

注意
ページは一旦削除したあとでも復帰できますが、 一度削除した文書を復帰させることはできません。

4.5. 快速ヨメールの文書を他のアプリから利用する

快速ヨメールで読み取った画像またはテキストを、 パソコンの他のアプリから利用する場合は「文書の保存」操作を実行します。 まず、保存したい文書に移動し、Altキーを押して メニューから「文書の保存」を選んでください。 別のメニューが現れ、この中から文書の保存形式を選びます。 たとえば「文書4」という名前の文書を「テキスト」形式で保存すると、これは お使いのパソコン内の「ドキュメント」フォルダに「文書4.txt」 という名前で保存されます。

使用できる文書の保存形式として、以下のものがあります:

5. 高度な機能

5.1. しおり機能

重要な印刷物を読み取ったときや、文書の中のある部分をあとから 何度も読みたいときは「しおり」機能を使います。 快速ヨメールでは、文章のある箇所にしおりをつけておくと、 あとからその箇所へ簡単にジャンプできます。しおりは ひとつの文書中に何箇所でもつけることができ、 その位置は 快速ヨメール終了後も保存されます。

しおりをつけるには、まず読み上げ操作でしおりをつけたい箇所に移動し、 F8キーを 2回押します。

しおりのついた文書で、 Ctrl + Homeキーを押すと、 現在読んでいる箇所よりも前にあるしおりにジャンプします。 しおりが存在しない場合は、文書の先頭にジャンプします。 同様に Ctrl + Endキーを押すと、 現在読んでいる箇所よりも後にあるしおりにジャンプします。 しおりが存在しない場合は、文書の最後にジャンプします。

すでにしおりのついている箇所でもういちど F8キーを 2回押すと、そのしおりは削除されます。

5.2. 連続読み取り機能

書籍などで、複数のページを一度にまとめて読み取りたい場合には 「連続読み取り」という機能を使うと便利です。 連続読み取りを開始すると、快速ヨメールはカメラに写った映像の変化を検出し、 なにか変化があるたびに読み取りをおこないます。 このあいだに書籍のページを何度もめくることにより、 複数のページを一度に読み取ることができます。

連続読み取りをおこなうには、Altキーを押して メニューから「連続読み取り」を選びます。連続読み取りを始めると、 快速ヨメールは Escキーが押されるまで読み取りを継続します。 連続読み取り時の認識は、Enterキーに割り当てられた認識方法で実行されます。 設定内の「エンターキーを使ってクラウド認識」を「する」に設定しておくと、 連続読み取りのときにもクラウド認識が行われます。

ワンポイント
連続読み取りでは、画像の変化を検出します。 書籍のページが実際に変化したかどうかまでは 検出されませんので、本を置く位置を変えたり、カメラを動かしたりしても 読み取りが行われることがあります。

5.3. 文書名をつける

快速ヨメールを起動すると、新しい文書が作成されます。 そのときの文書名は、「文書3」のように作成した連番になっています。 この文書名を分かりやすいものに変更するには、文書の中の文字列を選択して、F6キーを2回押します。

文書名用文字列選択方法1:

/ / / キーで 読み上げられた文やフレーズが選択されています。 F6キーを2回押すと、直前に読み上げられた文字列が文書名になります。

文書名用文字列選択方法2:

Shiftキーを押しながら / カーソルキーで、文字列の選択範囲を1文字単位で伸ばしたり縮めたりできます。F6キーを2回押すと、選択された文字列が文書名になります。 F6キーの「名前をつける」機能は、文書名を上書きします。

5.4. 数字列と文字列検索

Ctrlキーを押しながらキーを押すと、次に現れる数字列を検索します。 Ctrlキーを押しながらキーを押すと、現在位置よりも前にある数字列を検索します。 この機能は、電話番号や住所を検索するときに便利です。 また、文字列を選択してから上記の操作を行うと、任意の数字列ではなく、選択文字列と同じ文字列を下または上に向かって検索します。

5.5. PDF取り込み機能

快速ヨメールでは、PDF を認識して読み上げることができます。 この操作は、快速ヨメールを起動せずに、パソコンの エクスプローラを使っておこないます。

ワンポイント
PDF取り込み機能を使うには、マスターUSB内にある XPdf をインストールしておいてください。 なお、PDF取り込み時の文字認識は内部エンジンで行われます。

操作手順:

  1. エクスプローラを起動します。
  2. 読ませたいPDFファイルを選択します。
  3. コンテクストメニューを開きます (右クリック、あるいはアプリケーションキー ※ を押します)。
  4. メニューの中に「送る」を選択し Enterキーを押します。
  5. さらにメニューが現れるので、「快速ヨメールに画像を取り込む」を選択します。

※ アプリケーションキーは、標準のフルキーボードでは、 右側の Windowsキーの右隣のキーです。

PDFを取り込む様子

しばらくすると、快速ヨメールの文書に取り込まれた旨の案内が表示されます。 この後快速ヨメールを起動すると、新しい文書にPDFの内容が取り込まれています。 PDFファイルに複数のページが存在する場合、快速ヨメールはそれらすべてを まとめて1つの文書にします。

5.6. このページを翻訳

撮影した表示中のページを翻訳します。 本機能を利用するには、インターネットに接続する必要があります。 どの言語へ翻訳するかは設定を参照下さい。 この機能は画像が保存されていないと実行できません。 画像の保存期間については5.8.6. 文書の保存期間を参照下さい。

このページを翻訳するには、Shift + /キーを押します。

5.7. 読み取り翻訳

撮影した印刷物の内容を翻訳します。 本機能を利用するには、インターネットに接続する必要があります。 どの言語へ翻訳するかは設定を参照下さい。

読み取り翻訳をするには、/キーを押します。

5.8. 各種設定変更

AltメニューまたはF1キーを押して「設定変更」を選択すると、 快速ヨメールの各種設定を 変更することができます。 設定変更メニューが開き、 / のキーで設定項目が選択できます。 各設定項目ごとに、 / キーで内容を変更します。 すべての項目で変更が終わったら、Enterキーを押すと 変更が確定されます。メニューの中で Alt または Escキーを押すと、設定は変更されずに元の状態に戻ります。

設定変更メニューには、多くの項目が用意されています。 設定項目の一覧については、付録C. 設定項目一覧 をご覧ください。 この節では、いくつかの重要な項目にしぼって説明します。

5.8.1. 入力画像形式

カメラから入力する画像の形式を指定します。 画像の形式には「精密」「中間」および「高速」の3種類があり、 用途に応じて使い分けることができます。

注意
入力画像形式を「精密」以外に設定した場合、 画面に表示される画像は所定の拡大率よりも小さくなります。

5.8.2. 電源周波数

カメラから入力する画像のちらつき防止を指定します。 お部屋の照明に蛍光灯をお使いの場合、蛍光灯の光は 交流電源によって毎秒 50回または 60回の速さで点滅しています。 この設定はカメラが照明の影響を受けないようにするもので、 お住まいの地域によって 50Hz あるいは 60Hz を設定してください。 この設定が正しくない場合、ライブ画像表示画像がちらついたり、 文字認識の精度が低下することがあります。

5.8.3. 認識する言語

読み取ったページを文字認識する言語を指定します。 「日本語」「英語」「日英混在」の 3種類が選べます。 この項目を「日本語」に設定した場合、本機は英字を正しく認識しますが、 英文や英単語はすべてローマ字読みで発音します。「英語」に設定した場合、 本機は英文を正しく認識し、読み上げも英語の発音でおこないます。

翻訳機能の場合、ここで設定された言語に翻訳されます。 例えば、外国語の印刷物を日本語で読みたい場合は「日本語」に設定します。

5.8.4. ルビの読み上げ

印刷物によっては、読み方のむずかしい漢字にルビがついていることがあります。 この項目はルビをどのように読み上げるかを指定します:

5.8.5.ページ補正

快速ヨメールはあらゆる印刷物に対応できるように読み上げをおこないますが、 印刷物によっては、文章を読み上げる順序がわかりにくい場合があります。 このような場合、ページ補正の方式を切り換えることによって 読み上げがわかりやすくなることがあります。ページの補正方法を変更するには、 Ctrl + F5 を押します。 このキーを押すたびに、ページ補正の方法が 「一般的な印刷物」→「書籍」→「一段組み」→ 「複雑な段組み」→「表形式」→「補正しない」の順に変わっていきます。 変更後はページの先頭からふたたび読み上げを開始します。

イラスト:ページ補正

5.8.6. 文書の保存期間

読み取った文書と画像の保存期間を指定します。 印刷物の画像はハードディスク容量を消費するため、 快速ヨメールは古くなったページの画像を順に削除する機能をもっています。 なお、画像が削除されたあとも文字情報は残るため、 音声による読み上げや文字のみの拡大は可能です。

注意
お使いのパソコンに画像を大量に保存する場合、 ディスクの残り容量に注意してください。

5.9. 全文書のバックアップおよび削除

快速ヨメールで使われている文書・画像などのすべてのデータはすべて お使いのパソコンの「ドキュメント」フォルダ内の "Amedia" という フォルダに保存されています。このフォルダの内容は通常の パソコンソフトでは開けませんが、フォルダ全体を USBメモリ等に コピーすることで、快速ヨメールで保存したこれまでの文書をバックアップできます。

また、本フォルダを削除すると、快速ヨメールで保存した全情報が消去され、 設定内容も工場出荷時のものに戻ります。

5.10. アップデート機能

ご購入されたあとアメディアでは快速ヨメールを修正することがあります。 インターネットに接続されていると、快速ヨメールは起動時に新しいソフトウェアを適用するために、アップデート機能が働きます。 アップデートの準備ができると『快速ヨメールのアップデートが可能です』というアナウンスがあります。 ここでアップデートを開始するにはEnterを、中止する場合はESCを押します。 アップデートの処理は1,2分ほどで完了し、自動的に快速ヨメールが立ち上がります。

6. 困ったときは

6.1. カメラの画像が表示されない

6.2. 読み取りに失敗する

6.3. 読み上げが正確でない

印刷物の読み上げが正確でない場合、以下の原因が考えられます:
原因: 印刷物がカメラの撮影位置からずれている。
対策: 印刷物を付属の原稿ガイドに合わせます。 ガイドに合わせることが難しい印刷物は、なるべくカメラの真下に置いてください。
原因: 印刷物に十分な光が当たっていない。
対策: 部屋が暗かったり、印刷物にカメラの影ができている場合は認識精度が低下します。 カメラのライトをオンにして撮影するか、部屋の電気をつけて明るい状態にして撮影してください。
原因: 印刷物が光を反射している。
対策: つやのある印刷物の場合は、印刷物自体が照明の光を反射するため、 精度が低下する場合があります。このような場合はカメラのライトをオフにし、 なるべく光が真上から当たらないような環境で撮影してください。
原因: 印刷物が浮き上がっているか、歪んでいる。
対策: 見開きにした本など、印刷面が平らになっていない印刷物は うまく認識できない場合があります。このような場合は 印刷物を手でなるべく平らにした状態で読み取りをおこなってください。
原因: カメラの入力画像が文字認識に適さない解像度である。
対策: 設定項目の「入力画像形式」を「精密」に設定してください。

付録A. キー操作一覧

画像操作におけるキー操作

/ / / 画像の拡大範囲を移動します。
Home / End 画像の拡大率を変更します。
スペース ライブ画像を固定・解除します。

読み上げ操作におけるキー操作

/ 前の文・次の文を読み上げます。
/ 前のフレーズ・次のフレーズを読み上げます。
Ctrl + / Ctrl + 前の文字・次の文字を読み上げます。
Shift + / Shift + 前の文字・次の文字を選択します。
Home / End 前の段落・次の段落を読み上げます。
スペース 読み上げを停止・再開します。

共通のキー操作

Enter 読み取り。カメラの画像を撮影し、音声による読み上げを開始します。 新しいページが作成され、画像が記録されます。
Ctrl + Enter クラウド認識を行います。
Shift + / このページを翻訳します。
/ 読み取り翻訳を行います。
PageUp / PageDown 前のページ・次のページに移動します。 (→ 4.1. 「ページ」とは)
Ctrl + PageUp /
Ctrl + PageDown
前の文書・次の文書に移動します。 (→ 4.2. 「文書」とは)
Ins カラー・白黒表示を変更します。 ※NVDAを利用されている場合は、 Insキーを2度押ししてください。
Del 画像を90度回転します。
Alt メニューを開きます。
F1 設定変更メニューを開きます。 (→ 5.8. 各種設定変更)
F2 文書一覧メニューを開きます。 (→ 4.3. 文書の選択)
F3 ページ移動メニューを開きます。
F4 現在の読み上げ位置を報告します。
F5 画像操作と読み上げ操作を切り換えます。 (→ 3.1. 操作の切りかえ)
Ctrl + F5 読み上げ時のページ補正を切り換えます。 (→ 5.8.5.ページ補正)
F6 文書の名前を変更します。
F7 画像のコントラストあるいは明るさを切り換えます。
F8 現在の位置にしおりを登録・削除します。
F9 現在のページを削除します。 (→ 4.4. ページまたは文書の削除)
Ctrl + F9 最後に削除したページを復帰させます。
F10 音声と画面表示を標準の状態に戻します。
F11 全画面表示の有無を切り換えます。
Ctrl + /
Ctrl +
前方または後方に向かって任意の数字列を検索します。 あらかじめ文字列が選択されているときは、選択文字列を検索します。(→ 5.4. 数字列と文字列検索)
Alt + F4 快速ヨメールを終了します。

付録B. メニュー項目一覧

  1. 設定変更メニュー … 設定変更メニューを開きます。(→ 5.8. 各種設定変更)
  2. 文書一覧メニュー … 文書一覧メニューを開きます。(→ 4.3. 文書の選択)
  3. ページ移動メニュー … ページ移動メニューを開きます。
  4. 連続読み取り … 連続読み取りを実行します。(→ 5.2. 連続読み取り機能)
  5. 新しい文書の作成 … 新しく文書を作成します。
  6. 文書の保存 … 文書を他のアプリから使えるように保存します。(→ 4.5. 快速ヨメールの文書を他のアプリから利用する)
  7. 文書の削除 … 文書を削除します。(→ 4.4. ページまたは文書の削除)
  8. しおりの全削除 … 現在開いている文書内のすべてのしおりを削除します。
  9. クラウド認識情報 … クラウド認識の残り可能回数等を表示します。
  10. 快速ヨメールの終了 … 快速ヨメールを終了します。

付録C. 設定項目一覧

  1. 読み上げ速度 … 読み上げ音声の速度を指定します。 速度は10段階あり、「速さ1」がもっとも遅く、「速さ10」がもっとも速くなります。
  2. 音声 … 読み上げに使う音声の種類を指定します。
  3. 認識する言語 … 読み取ったページを文字認識する言語を指定します。 (→ 5.8.3. 認識する言語)
  4. エンターキーを使ってクラウド認識 … Enterキーの操作で内部の認識エンジンを使うかクラウドの認識エンジンを使うかを設定します。
  5. カメラからの入力画像形式 … カメラから入力する画像の形式を指定します。 (→ 5.8.1. 入力画像形式)
  6. 読み取り時のページ補正 … 印刷物の種類に応じて、読み取ったページの内容を整形する方式を指定します。 (→ 5.8.5.ページ補正)
  7. ページ回転 … 文字認識のさいにカメラの画像を強制的に回転させる角度を指定します。
  8. ルビの読み上げ … ルビをどのように読み上げるかを指定します。 (→ 5.8.4. ルビの読み上げ)
  9. 交流電源周波数 … カメラから入力する画像のちらつき防止を指定します。 (→ 5.8.2. 電源周波数)
  10. 読み上げ時の効果音 … 読み上げ時にページが切り替わったときの効果音の有無を指定します。
  11. 文書の保存期間 … 読み取った文書と画像の保存期間を指定します。 (→ 5.8.6. 文書の保存期間)
  12. 出荷時の設定に戻す … 設定をデフォルトに戻します。