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音声読書機 用途別選択情報

(2019年1月現在)

TEL:03-6915-8597(受付時間 9:30~12:00 13:00~17:00)

このページの趣旨

このページは、お客様が用途やニーズに応じて文字認識と音声読み上げの機器やソフ トを選択するための情報を提供することを目的に作成しました。

これらの製品においては、どの機器やソフトウェアにおいても、読める印刷物と読め ないものとが存在します。

また、読めたか読めなかったかという評価は、利用者側の感受性によって決定される 面があることも否めません。

読めている箇所に焦点を当てれば「読めた」ことになり、うまく読めなかった箇所に 焦点を当てれば「読めなかった」と解釈されるからです。

また、製品によっては、利用者の操作方法の上手下手が読み取り精度に大きな影響を 与えます。

このように、文字認識して読み上げる音声読書機の客観的評価は大変難しいため、こ のページで記述する内容は、アメディアの全盲スタッフ、望月優の主観的評価に基づ いています。

しかしながら、多様な場面で実際に機器屋ソフトを操作している全盲ユーザーのレ ポートですので、どの製品の個別ページの説明よりも、ユーザー感覚により近い情報 であると確信しています。

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製品別特徴紹介

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用途別製品選択ポイント

実録、読取速度比較

印刷物の仕訳

最適品

理由:これらの製品では、操作してから読み上げ始めまでの時間が短いため、同じ時間でより多くの書類の分類ができる。

弱視者の場合は、文字認識ができないときでも、拡大表示で分類できる可能性が高い。

上記2製品では、操作の熟練の程度によって印刷物全体を読むことができない場合がよく起きるが、分類は可能。

これら製品は、読み取りから読み上げ開始までの時間が非常に短いため、読み上げ開始後、その印刷物が何であるかが分かった瞬間に、その印刷物の仕訳は完了。

点字でラベルを貼るなり、捨てるなり、所定のクリアファイルに保管するなり、自分の整理整頓が短時間で行える。

適応品

ちらしやカタログを読む

最適品

上記3製品は、A4サイズの用紙とスキャナーまたはカメラの位置関係を固定できるため、A4サイズのちらしやカタログの1面全体を一度の操作だけで読み取ることができる。

ちらしやカタログの場合は、印刷物の性質によって、読める箇所とうまく読めない箇所が混在する場合が多い。

上記3製品は、キー操作による段落(ブロック)読み飛ばし機能があり、うまく読めない箇所をこの機能で読み飛ばしていくことにより、読めている箇所を素早く拾うことができる。

意味不明な読み上げ部分は、絵や写真を無理やり文字認識しようとしている場合が多く、もともと気にしなくてもよい部分のことが多い。

適応品

手でiPhoneを持って操作すると、ちらしやカタログ1面をきれいに撮影するのが難しいため、スマホ用撮影台 の利用をお勧めする。

実録、イベントちらしを丸ごと読む

アメディアフェアチラシ 創業応援セミナーチラシ バリアフリー映画会チラシ

(こちらの3種のイベントチラシを下記商品で読んでいます)

よむべえスマイル

快速よむべえ

快速ヨメール

iYomube + スマホ用撮影台

OrCam MyEye2

活字図書を読む

最適品

  • よむべえスマイル
    スキャナー型の音声読書機であるよむべえスマイルは、周囲の環境の影響を受けないことから、もっとも認識が安定しており、本を読むのには最適である。
    また、本1冊分の内容を維持管理する文書管理機能が整っている。

適応品

上記2製品は、カメラ型読書機のため、光の環境を良い状態に整えることが、認識精度の高い読書を実現するための一つのスキルとなる。

弱視の場合は、読み取りを実行する前に、画像の状態で確認して、光の影響で見えなくなっている部分がないかを確かめてから読み取ればよい。

全盲の場合、部屋の電気とカメラのライトをを消して、スタンドのライトを原稿の右または左約35センチぐらいの位置から差し込むように配置することをお勧めする。

上記2製品は、本1冊分の内容を維持管理する文書管理機能が整っているため、撮影環境さえ整えれば、活字図書を読む用途に向いている。

新聞を読む

新聞の不規則な段組みの順序を正しく解釈できる製品はひとつもないため、この用途での最適品はない。 しかし、文字自体はすべての製品で読めるため、すべてが適応品と言える。

については、一つの記事をあらかじめA4サイズ以内の大きさに切りぬいておけば、最適な状態を作ることができる。

レシートや請求書を読む

これらの書類は表を含む場合がほとんどで、表で表現されている関係性をわかりやすく読み上げる製品がないため、最適品と言えるものはない。

しかし、どの製品も、文字自体は比較的正しく読み上げるため、読み慣れれば理解できるようになる。

つまり、製品の区別よりも、利用者のあきらめない繰り返しによる読み慣れの方が重要である。

通帳を読む

通帳には、薄い模様が背景に入っており、文字認識事態が難しい。

よって、最適品と言えるものはない。

適応品

  • よむべえスマイル
    よむべえスマイルの通帳読み取り機能は、単に文字認識しているだけでなく、利用者にとって重要な情報から提示するという工夫をしている。
    つまり、最初に、スキャンしたページの最終残高を読み上げるなどの工夫がある。

読み間違いも多々起こることから、最適とまでは言えないが、唯一の適応品として位置付けられる。

名刺を読む

最適品

上記製品は、カメラで読み取るので、もともと読み取り速度が速いが、名刺のような小さな印刷物の場合は、認識も速いため、さらに速度が速い。

ただし、A4サイズと異なり、用紙が小さいため、カメラとの距離を近づけた方が認識精度が高くなる。

10センチ程度の高さの箱の上に名刺を置いて読ませることをお勧めする。

適応品

  • よむべえスマイル
    用紙は小さいが、読み上げ始めまでの時間はA4サイズの印刷物の場合とあまり変わらない。
  • OrCam MyEye2 / MyReader2
    撮影の向きと距離感がつかめれば十分に使える。
  • iYomube
    10センチぐらいの高さから撮影するとよい。

手書きの書き置きを読む

目の見える家族が、目の見えない家族に書き置きをする場面を想定する。

適応品

上記2製品の手書き読み取り機能では、濃い文字で丁寧に書いた手書きなら、ある程度読める。

あらかじめ、目の見える家族が上記製品の手書き読み取り機能で読めるような手書き方法を練習しておけば、スキャナーの上またはカメラの下に書き置きを置いて外出するというコミュニケーション方法も可能である。

出先で看板を読む

最適品

たまたま視野角度に入った看板を読み上げるため、視覚障害者にとっては、これまで知ることのできなかった世界を知ることができる。

適応品

上記2製品は、iPhone用アプリのため、看板を読むためにわざわざiPhone を取り出して、看板の方向に正しく向ける必要がある。

少し視力のある弱視の方が、少し離れた場所の看板を確認するのには使える。

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製品別特徴紹介

よむべえスマイル / 快速よむべえ読み上げモデル / 快速よむべえ拡大モデル / iYomube / LiveReader / OrCam MyEye2 または MyReader2

よむべえスマイル

スキャナー型の音声読書機。

2003年の初期シリーズ品発売以来、これまでの出荷台数 8000台以上。

もっとも多くの視覚障害者に利用されている音声読書機。

特徴と用途

文字認識精度は、現在の音声読書機の中では、もっとも高いレベルにある。

活字の図書を自分で読む用途には、最適の機器といえる。

通帳読み上げ機能もあるが、通帳によっては、必要な認識精度が出ないこともある。

自分の通帳であって、お金の出し入れをおおむね覚えていて、その覚えている内容の確認のために読むという使い方が現実的である。

しかし、本機の通帳読み上げ機能は、ほかのどの機器やソフトウェアで通帳を読み上げさせたときよりも精度が高く、わかりやすいことは間違いない。

点字読み上げ機能があり、こちらの精度は、スキャナーのフタをきちっと閉めて操作したときには非常に高い。

手書き読み上げ機能があるが、濃い文字で丁寧に記載された文字でないとうまく読めない。

表示

本体にテレビもしくはパソコン用の画面を接続すれば、読み上げている内容を表示できる。

画像としての表示も可能。

音声読み上げと表示が同期するため、ディスレクシアの方の読書ニーズにもある程度応えられると思われる。

課題

カメラ型の音声読書機に比べると、操作してから読み上げ始めるまでの時間がかかる。 (約30秒)

そのため、名刺やレシートなどの小さな印刷物の読み上げを手早く行いたいという用途にはあまり向いていない。

また、概略だけを早く知りたい用途にはあまり向いていない。

快速よむべえ読み上げモデル

専用カメラを用いた音声読書機。

2017年3月に初期モデルを発売した新しい音声読書機。

特徴と用途

操作してから読み上げ始めるまでが非常に速いのが特徴。 (約6~10秒)。

読み上げまでの速さは、ほかのカメラ型の機器(クリアビュー・プラスやOrCam)よりも本機が一段と速い。

文字認識精度は、よむべえスマイルと同じ認識技術を用いているため、論理的にはよむべえスマイルと同じ。

しかし、キー操作のタイミングによってカメラとの同期がうまく取れないことがあり、本来読めるはずの印刷物がうまく読めないことがたまにある。

そのときには、もう一度読み取り操作を行えばよい。

2度押し操作が早すぎると読めないことがしばしばある。

愛情を込めたタイミングで2度押ししたほうがよい。

読み取りが早いため、結果として、一度読めなかった場合でも、2度目の操作で読めたときの読み上げ開始の時間はスキャナー型の機器よりも速い。

レシートなどの小さな印刷物は、少し場所を動かすと読めることがある。

名刺の場合は、少し手でカメラに近づけた状態のほうが認識精度が上がる。

10センチぐらいの高さの無地の箱、たとえばティッシュペーパーの箱を台にして、その上に名刺をおいて読むことをお勧めする。

パッケージの表示も読める。

結果として、郵便ポストに届いている印刷物を仕分けするような仕事、つまり、印刷物の内容を詳細に読むのではなく、その印刷物が何なのかを手早く知りたい用途には最適である。

家族やヘルパーさんに頼らなければならない場面を大幅に減らすことができる。

手書き読み上げ機能があるが、濃い文字で丁寧に記載された文字でないとうまく読めない。

通帳読み上げ、点字読み上げ機能はない。

表示

本体にテレビもしくはパソコン用の画面を接続すれば、読み上げている内容を表示できる。

画像としての表示も可能。

ただし、画面に表示したい場合は、次の「拡大モデル」をお勧めする。

課題

周囲の光の環境によっては、印刷物の一部が光ってしまい、本来読めるべき箇所が一部読めないこともある。

このとき、読めている部分は非常にきれいに読み上げるため、読めていない部分があることに全盲者は気づきにくいのも短所の一つと言える。

快速よむべえ拡大モデル

画面と本体が一体化したカメラ型の音声読書機。

特徴と用途

文字認識・読み上げ操作においては、前の「読み上げモデル」と同じ特徴を持つ。

画面が附属しており、立ち上げ時からすべての操作を画面を見ながら行えるため、弱視の方にはこちらがお勧めである。

拡大読書器モードでは、据え置き型の拡大読書器として利用することもできる。

拡大表示での確認と、音声読み上げでの確認を、必要に応じて切り替えながら行うことができる。

読み上げ箇所をハイライト表示しながら読み上げる機能もあり、ディスレクシアの方の読書ニーズにもある程度応えられると思われる。

課題

拡大読書器としての画像表示は、キー操作で画像を動かすとき、動きが遅いと感じることがある。

その場合、「カメラからの入力画像形式」の設定を「中間」に変更すれば画像の動きが少し速くなるが、認識精度が少し落ちる。

「高速」に変更すると、画像の動きが十分に早くなるが、認識はできなくなる。

快速ヨメール

快速よむべえとほとんど同じ機能を、あなた自身のパソコンを利用して実現できるソフトゥエアと専用カメラのセット商品。

対応OS は Windows 7, 8, 8.1, Windows10。

起動後は、本ソフトウェア自身の音声で操作ガイドと読み上げを行う。

特徴と用途

操作してから読み上げ始めるまでの時間は、利用しているパソコンの性能と、カメラを接続する USBの規格によって多少左右されるが、概して速い。

ちなみに、USB2.0 で 32ビット Windows7 のパソコンで利用したときのかかる時間は、快速よむべえの1.2倍程度である。

文字認識精度については、快速よむべえと同じ。

認識読み上げさせる操作が、快速よむべえでは2度押しなのに対して、快速ヨメールではエンターキーの1度押しである。

内部で管理している文書データは快速ヨメールの独自形式だが、「文書保存」操作により、テキストファイルやHTMLファイル、エクセル、CSVでマイドキュメントに出力できる。

この仕様は、パソコン・ユーザーには非常に便利である。

パソコン内部にあるPDFファイルは、エクスプローラやマイファイルなどのファイラーで選択して、「快速ヨメールに画像を送る」操作を実行すると、PDFの内容が認識されてヨメール文書に追加されるため、PDFファイルが非常に快適に読める。

表示

ソフト起動時には、カメラの下にある印刷物を拡大読書器のように画像としてライブ表示する。

認識して音声で読み上げしたいときは、エンターキーを1度押す。

音声読み上げ中は、カーソルキーを読み上げの移動に使う「読み上げ操作」と、カーソルを画像上の表示位置の移動に使う「画像操作」を、F5のトグルで切り替えることができる。

よって、弱視の方で、ときには拡大してみたい、ときには音声で読み上げさせたいという場合、キー操作で簡単に切り替えられるので便利である。

iYomube

iOS アプリ。 iPhone や iPad で使用できる。

特徴と用途

iPhone用アプリのため、外出先で印刷物が読める。

設定により、カメラに写っている画像を認識しながら読み上げる「ライブ読み上げ」機能もある。

課題

対象となる印刷物に対して、程よい距離と程よい角度で撮影することにより、認識精度が上がる。

よって、視覚障害者が自分で iPhone を手で持って撮影した場合、距離と角度が不適切なために、認識精度が落ちたり、読めない部分が出てくることがよくある。

この欠点を解決するには、スマホ用撮影台 の利用をお勧めする。

LiveReader

iOS アプリ。 iPhone や iPad で使用できる。

特徴と用途

このアプリは、ライブ読み上げが設定変更なしに簡単に行えることと、多言語の認識に対応していることが何よりも特徴である。

iPhone を縦に持ってカメラを向けるとライブ読み上げ、水平に持って下の印刷物に向けると撮影読み上げする。

また、下に置いてある印刷物をライブ読み上げすることも、設定変更により可能。

課題

多言語認識対応で開発しているため、日本語に限ると、 iYomube よりも認識精度が低い。

また、視覚障害者が対象物との距離や角度を適切に制御しにくい点は、ほかの iPhone 用アプリや OrCam と同じである。

なお、手元の印刷物を下に置いて読むときには、 link: スマホ用撮影台 の利用をお勧めする。

OrCam MyEye2 または MyReader2

OrCam は、メーカーの社名である。

MyEye2 と MyReader2 という二つの製品があるが、印刷物を読み上げるという点においては同じ機能である。

メガネ型のウェアラブル音声読書機である。

特徴と用途

メガネのフレームに装着するカメラとスピーカーを含む超小型のウェアラブル・デバイス。

このデバイスそのものが本体であり、別の大きな機器に接続する必要がないため、外出先で印刷物や看板を読む用途には、最適の機器である。

認識精度も比較的高く、音声も聞き取りやすい。

課題

ほかの手持ちカメラ型の機器と同様、視覚障害者にとっては、対象物の距離と角度を適切に判断して操作しにくい問題がある。

ジェスチャー操作も、慣れるまでには多少訓練が必要である。

耳元のスピーカーから音声が出るが、イヤホンを接続することができないため、内容が周囲に聞こえてしまうことが気になることもある。

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