夢をかなえる心の持ち方

２００９年９月２０日

障害者のためのランニング＆ウォーキングクラブ、アキレス合宿における講演

望月優

夢をかなえる心の持ち方

私はアメディアという会社を経営しています。

昨年度、創業以来初の年商３億円、経常利益１５００万円という高い目標を達成しました。

これは、顧問税理士が「そんな無理な目標は立てなさんな」と釘をさしたほど高い目標でした。

２年前は年商２億円

夢を実現するには努力が必要。努力を継続するには良い心の状態が必要。

ということで、本日は「良い心の状態」のコツをお話します。

１．　皆さんへの感謝

アキレスに誘ってくれた栗川さんに感謝
伴走してくれる皆さんに感謝

なぜならば、マラソンの練習は私の夢の実現の大いなる支えになるからです。

２．自己紹介

５１歳。全盲。会社経営。

最近、「七つの習慣」などの良い本をよく読んでいます。

優の夢：この世界から障害者を無くすこと（自分が障害者だと思っている人を無くすこと）

３．　夢の実現に向けたステップ

夢→ビジョン→目標→戦略→計画→行動

夢→ビジョン→目標→行動

「夢」と「目標」との間に「ビジョン」を描くとつながります。

「ビジョン」はスポーツ選手で言えばイメージ・トレーニング。

４．目標の価値

小さな目標を実現した先には大きな結果が待っています。その大きな結果が夢の実現です。

Ｑ１：あなたは目標を持っていますか？

Ａ１：はい、持っています。

Ｑ２：あなたは目標を達成した経験がありますか？

Ａ２：はい、あります。

Ｑ３：達成体験のある方、なぜその目標は達成されましたか？

Ａ３：やりつづけた・努力しつづけた・練習しつづけたからです。

Ｑ４：なぜ目標に向けての行動をしましたか？

Ａ４：練習が楽しいから。目標を達成したかったから。目標があったから。

５．達成される目標と達成されない目標の違い

目標に向かって行動しつづければかならず達成されます。

「達成できない」のは、その行動を辞めたときです。

ただし、「より良いやり方」というのは存在しますから、その道の先輩で大きな成功を成し遂げている人から学んで、自分の行動の質を上げましょう。

私のマラソン目標：

エネルギッシュに毎日を過ごせる肉体を作ること
ハーフマラソンを完走すること（今度のタートルマラソン）
フルマラソンを完走すること
フルマラソンをいつでも走れる肉体を作ること

６．行動継続のコツ

Ａ．やるべきことを好きになること

　人間は、痛みをさけて快楽を求める動物である。

例：タバコが止められない人は、タバコを吸うことに快楽を感じています。タバコを吸わない人は、吸わないことに快楽を感じています。

ＮＬＰによると、人間は、「痛みを避けて快楽を求める動物」だそうです。ということは、「努力」を「快楽」と連想できれば、その努力は「無理に頑張る」のではなく、楽しい気持ちで自然に行なえる行動に変わるわけです。

タバコを止めようと思ってもなかなか止められないのは、必死で頑張って止めようとしているからです。

私は、マラソンの練習をはじめる前は、ただひたすら走りつづけるなんて孤独だし身体がきついのでつらいだろうなあと思っていました。

ですが、実際は伴走の方と話をしながら走れますし、抜かれたり抜いたりするときにも声を掛け合って楽しい気分で走れるので、練習が楽しくなりました。

水泳もやっているのですが、こちらは孤独です。孤独ですが、健康体で体重を落とせた経験があるので、その成功イメージで楽しく続けられています。

ですから、目標に向かって「やるべきこと」を好きになること、楽しいと思えるようになることが大切です。

そのための方法として、

目標を達成した後の成功イメージを持つこと（毎朝・毎晩）
同じ方向を向いて行動している人達と仲間になること（仲間作りの欲求が満たされて幸せになる）
やらなかったときの罰を決めて実行すること（今晩は酒は飲まないなど）
連続で、あるいは一定期間継続して行動できたときにお祝いすることまたは報酬を与える／受け取ること（自分一人でのお祝いでも良い）

などがあります。

イメージ・トレーニングは、やるべき行動を快楽に連想させる貴重なノウハウです。

ですから、イメージ・トレーニングが有効なのは、スポーツだけではありません。あなたの夢を実現するための具体的行動を鼓舞するノウハウなのです。

Ｂ．心の持ち方：７対３の法則

　７割褒めて、３割目指す。

自分自身を７割型褒め、あるいは自分でお祝いして喜び、満足します。

でも、後３割足りない、この３割の努力を目標に向かって行います。

３割打者に立ち向かう投手の心の状態です。

撃たれる確立は３０パーセント、でも７割方は抑えられる。ならば挑もう。

このバランスなら、

挑む喜び

と

達成したときの成功イメージ

で、快楽の気持ちで行動できます。

よって、目指す割合が３割の目標を設定するのが、良い目標設定だと私は考えています。

また、この心の持ち方の７対３の法則は、自分の心のコントロールだけでなく、

友人を応援するとき
子供をやる気にさせるとき
相棒をその気にさせるとき

などなど、人のモティベーションを上げるときにも有効な法則です。

人のモティベーションを上げるときには、

一緒に喜ぶ
感謝する
褒める

ことが有効です。

高澤代表の理念：明るくたくさんの人達と触れ合うこと。

あらゆる障がいを持つ人たちが、“自分が可能な限り、最大限の努力をする”という強い気持ちを持ち、

同じ仲間や伴走者と支え合いながら、明るく、楽しく自分の目標に向かって走ります。