この原稿は、2008年9月26日に、国際福祉機器展の会場で行なわれた
のスピーチ原稿です。
第1部 自己紹介
1. 望月優 自己紹介
- 個人的な生い立ち
- アメディアの設立
2. 参加者の自己紹介
- お名前(ハンドルネームでも良い)
- 所属(立場)
- この会に参加した理由
3.アメディアの現状
会社案内より
1)会社の規模
2)主な商品
3)経営理念
情報とテクノロジーで障害者の自立支援!
私たちは、情報とコミュニケーションで人々がつながり、技術と交流で障害者が自立できる環境づくりを促進します。
経営計画書より
4)経営方針
1 社会に役立つ会社
社会になくてはならない組織体としてのアメディアを目指します。
2 公的性の高い会社
情報公開を適切に行い、公的性の高い会社としての使命を果たします。
3 社員と経営者がともに成長する会社
チームワークを是とし、皆が協力しあって互いに成長しながら業績を上げていく会社とします。
4 成長する会社
長期にわたって成長し続ける会社を目指します。
5 飛躍
創立20周年を記に、飛躍への第1歩を踏み出します。
5)アメディアの使命(ミッション)
1 視覚障害者の自立支援
読書機などのテクノロジーで視覚障害者自身のスキル・能力向上を支援し、ボランティアや福祉関係者への啓発でより良い相互依存の社会作りに貢献します。
2 障害者・高齢者の読書支援
「よむべえ」で視覚障害者を筆頭により多くの障害者や高齢者の読書を支援します。
第2部 ビジョン
夢→ビジョン→目標→戦略→計画→行動
1.参加者の夢
皆さんに伺います。
- 来年または2年後の私はどうしているか。
- さらに将来の夢は?
- 言いたくない方は「秘密」と言ってください。
2.アメディアの中期ビジョン
1)製品
-携帯型音声読書機
目的:視覚障害者が出先の会議やセミナーで資料を読めること。
2)会社規模
-年商3億→4億へ
-従業員2年間で二人増
3)市場拡大
-海外進出(英語圏)
-視覚障害以外の障害者市場
-高齢者市場
4)新事業
-創立20周年を記に、新事業を一つ立ち上げる。
5)会社体質
-楽しく働ける会社
-社員と経営者が成長し続ける会社
-社会貢献が体感できる会社
-株式配当利回りの良い会社
第3部 自立とは
可能性
決めているのは 君自身
一歩歩めば ぐんと広がる
1. マズローの成長5段階欲求説
1)生理的欲求
- 寝たい
- 食べたい
- おしっこに行きたい
- 病気を治したい
- 雨に濡れたくない
など
2)安全の欲求
- 暮らせるお金が欲しい
- 安全な地区に住みたい
- 良い会社に就職したい
など
3)愛情と所属の欲求(仲間作りの欲求)
- 友達が欲しい
- 恋人が欲しい
- クラブや同好会に入りたい
- 家族と仲良くしたい
など
4)自我の欲求
- 目立ちたい
- 認められたい
- 人から尊敬されたい
など
5)自己実現の欲求
- 人の役に立ちたい
- 満足できる自分になりたい
- 自分を誉められる自分になりたい
など
上記は、人の成長段階を「欲求」という角度から表したものです。
2. 障害と欲求の関係
生理的欲求が満たされないのは、生きるか死ぬかの問題に繋がります。
よって、生理的欲求段階の障害は、社会でカバーする必要があります。
安全の欲求は、現代社会においては主に金銭に対する欲求であり、障害とは直接の関係はありません。
ただ、この欲求が満たされていない状態は、精神的にはかなり厳しく、幸福感が得られない状態です。
よって、対障害者のみならず、この状態にいるすべての人達をなるべく少なくするための政策が必要です。
仲間作りの欲求が満たされていない状態が続くと、引きこもりやウツの状態になりやすく、心の状態として好ましくありません。
自分が所属しているグループの中でこの欲求が満たされていない方は、所属グループとは別の社会活動や趣味のグループなどに所属することをお勧めします。
自我の欲求、自己実現の欲求については、障害とは関係ありません。
3. 自立とは
障害者の場合、「自分で意思決定ができること」を自立の定義とすることが一般的です。
健常者の場合には、「自立=経済的自立」というのが一般的です。
これは、健常者の場合には、生理的欲求が慢性的に満たされていない状態は例外だからです。
ですが、障害者でも経済的自立を目指すことのできる人はたくさんおり、これらの人々の経済的自立を支えることには大きな意義があります。
アメディアは、読書することにより意思決定の幅を広げ、読書することにより経済的自立に繋がる情報や考え方を学ぶことに貢献しています。
4. 人を育てる心得
植物に毎日水を与えるように育てましょう。
虫が着いたり鳥についばまれることなどを恐れて過保護になりすぎると、成長を制限してしまいます。
肥料を与えすぎたり成長を強いて引っ張ったりすれば、しおれてしまいます。
本人を勇気付ける水を毎日絶えず与えながら、本人の自立的な成長を待ちましょう。
5. 自立から相互依存へ
経済的自立を果たした人は、安全欲求の段階はすでにカバーしています。
そして、この段階の人は、仲間作りの欲求を満たすための行動に出ます。
仲間作りは、人との関係です。自分が人に協力し、また他人から協力を受けている自分を発見できたとき、良い人間関係が築かれます。
人に支えられている自分を感じ、感謝し、自分も人に貢献するという気持ちの状態が実現できたとき、その人は「自立」から一歩進んで「相互依存」の段階に達するのです。
第4部 夢を実現するために
人生の質は感情の質である。
1.夢を書き留める
自分の夢、ビジョン、目標を書き留めて、常に持ち歩きましょう。
隙間時間にそれを取り出して、心に焼き付けましょう。
2.笑顔で努力する
夢、ビジョン、目標の達成を思いっきり思い描いてください。
すると、笑顔のままで努力が続けられます。
3.人を攻めない
どんな自体に出くわしても、人を攻めないようにしましょう。
人は悪気があって行っていることはありません。
その人の事情があるだけだと考えましょう。
人を攻めない自分になることで、いつも笑顔の自分が実現できます。
4.何でも前向きに解釈する
何事があってもそれをプラスの方向に意味付けましょう。
これができるようになると、挫折があっても一瞬だけ、立ち直りの早い自分が実現できます。
5.良心に従って行動する
誰でも良心を持っています。
良心に従って行動できたとき、自分を褒めることができ、生きていることの充実感を感じます。